猟奇的連続殺人鬼だけでも相当ぶっ飛んだ設定なのに、犯人と刑事の心と体が入れ替わる、それも男女で。あまりにも突飛な設定。第一話でそんな設定をぶち上げたからには、今後それ以上のとんでもない展開を期待してしまうのだが、大丈夫なのだろうか?現実には無いことだから何でもありのてんこ盛りだと、脚本家が独りよがりで面白がって、見ている方が置いてきぼりでつまらなくなってしまいそうなのだが、よくこんな設定に挑んだなぁ。この設定で視聴者を楽しませる脚本書く人って憧れちゃうなぁ。それを演じる役者や映像にする監督の腕もいいのだろうけど。
とにかく、第一話は楽しめたけれど、この先の展開が心配。男女が入れ替わったコメディの要素も含みつつ、猟奇的な殺人鬼がどのような行動を起こすのかが話の中心になるのかなぁ。そして、周りの人たちの反応をどのように描くのか。楽しみはたくさんある。このワクワクを裏切らないストーリーになっているのか心配しながら次回の放送を待つ。
第一話は、刑事綾瀬はるかが主人公で、次回以降は猟奇的殺人犯綾瀬はるかが主役になるのだろうけれど、1話で主役だった刑事の演技で印象付けられた綾瀬が男になってしまった。この男になってしまった刑事綾瀬を高橋一生がどのように、一話の綾瀬と違和感なく繋がる演技をしてくれるか、脚本・監督が違和感なく描いてくれるか、そこに注目している。
入れ替わったのは殺人犯綾瀬の方も同じなのですが、一話では社長のシーンは少なかったので、社長の性格はそれほど強く視聴者に残っていないので、これから綾瀬がどう猟奇的な犯人を演じようと、それほど違和感はわかないと思うが、高橋一生は、一話で見せた刑事綾瀬はるかの性格を引き継がないと違和感を感じてしまうんじゃないかと、心配している。「イヤ、そういう女じゃないだろう!」と視聴者に突っ込まれるのではないかと危惧している。やけにしおらしい仕草になったり、妙におかまっぽくなってしまいそうだ。これは演技だけじゃなくて脚本の影響も大きいと思う。1話に出ていた女刑事と同一人物として高橋一生を動かさないといけない。
さて、今後は猟奇的殺人犯綾瀬はるかが起こす行動を追った話になるのかもしれないが、一話では刑事綾瀬はるかを主役と認識したので、男になった刑事綾瀬はるかがどう行動するのか…という話にも興味が行く。この状況を男になった刑事綾瀬はるか(高橋一生)がどう乗り越えていくのかを描くドラマとして観たい。
最後には元の体に戻る...というのが入れ替わり設定の最も考えられる結末だが、果たして今回のドラマは如何に。仮に、元に戻るとすると、戻った後に刑事綾瀬が殺人鬼を逮捕してめでたしめでたしという締めが想像できるが、それではぶっ飛び過ぎの設定に対して今一つな感じがするので、もっと捻ったエンディングを期待している。元に戻るか戻らないかで言うと、「入れ替わってしまってさぁ大変。どうやって元に戻そう!!」というドタバタコメディではない。つい、そういうドタバタを想像してしまうが、猟奇的殺人犯は入れ替わったことを“これ幸い”と喜んでいるのだから、元に戻したいのは社長になった女刑事の方だけ。このまま元には戻らないオチもあり得るなぁ。
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