天国と地獄 ~サイコな2人~ 第5話

「立ってするのもテクがいるとは想像もしてなかった」日高の体になってしまった彩子ちゃんのセリフ。
男の子なら、なんにも考えずに尿意をもよおせばトイレへ行って立って小便をしている。しかし、もし初めてそれをする人がいれば、たしかにそんなため息も漏れてしまうと、脚本家の想像力に感心しつつ笑ってしまった。
生まれて、寝返りをうって、ハイハイして、二足歩行を始めて、トイレトレーニングを受けた後、チンチンが付いている子供は、毎日毎日何回も立って小便をしてきた。最初は失敗も多かった。尿意は一日に何度もやってくる。失敗するからといってやめるわけにはいかない。何度も失敗を重ねながら身につけてきた技術だ。
ところでこの技術を彩子ちゃんに伝えられるだろうか?自分の経験から、あぁだこうだとアドバイスはできるけれど、誰もに当てはまる共通のマニュアルなんか作れるとは思えない。自分でやってみて失敗して修正して成功して状況が変わるとまた失敗してまた修正して、そんなことを繰り返していつの間にか身に付くものなので、おそらく君と私のやり方は同じではないと思うし、同じかどうかなんて確かめようもない(爆笑)。

たぶん、相場ゲームのやり方も同じようなものではないかと思った。上手な人のアドバイスはあるものの、それだけを真に受けても同じ成功が得られることはない。どんなに的を得たアドバイスでも自分の経験で身につけたテクニックでなければ再現性良く利益を出すことはできない。そう、経験を積まないとダメなんだ。糧になるようなトライアンドエレラ―を繰り返して、立派に成長しよう。そうすれば、トイレを汚さずにションベンができるようになったみたいに、コンスタントに利益が出せるようになるはずだ。
エラーと修正を繰り返さないと答えに辿り着かない。答えはどこかにあって教わるものではなく、成長した結果でしかない。

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