＜霊媒探偵 城塚翡翠＞

超能力や霊を使って犯人を当てるのは無し。そんな常識を持っていた。
そしたら、霊視で犯人を見つけてるじゃないですか！　でも、そのあと証拠を揃えて犯人逮捕しているから、タブーのギリギリを攻めてる作品だと思っていた。そしたらなんとインチキ霊媒師ときたもんだ。推理結果を霊視して分かったことにしていただって？！　そうきたか！　見事に気持ちよく引掛けていただいてありがとうごぜいますって感じ。
犯人を突き止める探偵が実は犯人なのもご法度。そんな常識も持っていたから、瀬戸が犯人説は、最初に検討から除外してしまった。
やられた！タイトルに「霊媒探偵 城塚翡翠」って言ってるじゃん。翡翠が本当の探偵だったのね。だから瀬戸は犯人でもいいんじゃん。みごとに瀬戸が探偵役だと思い込まされた。うまく作られているなぁ。すっかり騙されて気持ちがいい。
「全てが伏線。全員嘘つき。」の宣伝コピーに頭が？になっていたところ、綺麗にスッキリさせられた。　

ひとつ、警察と翡翠が瀬戸に網を仕掛けたキッカケが知りたいと思った。